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カナダのケベック州でレジオネラ感染症で11人が死亡、169人が感染

 written by spa-master [レジオネラ感染症 発症速報] 投稿日時:2012/09/03(月) 12:56

カナダのケベック州でレジオネラ感染症による合併症で11人が死亡した。日曜日の時点で、169人が7月以降に感染していたが現在は終息に向かっているらしい。

ケベック州は、都市部のビルの冷却塔の衛生管理が疑われていて、都市近辺の130個所の冷却塔を視察し、消毒の徹底を指導しています。
2012年9月2日 CBCニュース

新潟市の日帰り温泉施設から基準を超えるレジオネラ菌が検出される

 written by spa-master [レジオネラ検出情報] 投稿日時:2012/08/22(水) 12:18

 新潟市西蒲区は21日、同区内の日帰り温泉施設「新潟市岩室健康増進センターよりなれ」の露天風呂から公衆浴場の水質基準を180倍上回るレジオネラ菌を検出したと発表した。

 区によると、8月2日に採水した分から基準を超す菌を検出。報告を受けた20日夕から原因究明と洗浄、消毒などで安全を確保するまで2、3週間程度、入浴施設の利用を中止する。現在のところ、健康被害を訴える報告はないという。同温泉施設では年に4回水質検査しており、4月に行った前回検査では異常はなかったという

産経新聞 8月22日(水)配信

<NPO会長のコメント>
この温泉の泉質をインターネットで調べてみると、含硫黄ーナトリウム、カルシウム、塩化物温泉の弱アルカリ性高張性高温泉
となっていた。また、ある記事には4年ほど前に自動塩素投入装置等を設置し、規定の塩素濃度を保つよう日々4回の計測を行い、浴室は毎日清掃して、風呂の湯は週2回交換し、消毒を行っています。」とも書かれていた。
泉質に書かれている硫黄成分が多い場合には、塩素の効果が減衰することがあることと、自動塩素注入のセンサーは通常ではアルカリ性の場合には、正しく動作しないことがあります。また、インターネットに掲載されている現地の写真を見ると浴槽の淵に天板として板が張ってあるようです。この天板と浴槽本体との間にバイオフィルムが発生していて、レジオネラ属菌の発生源となっていることがあるので、この点も点検が必要と思われます。


イギリスでレジオネラ対策として浴槽の洗い方に関するガイドラインを策定

 written by spa-master [最新情報] 投稿日時:2012/08/07(火) 14:58

イギリスのHPA(Health Protection Agency)は、レジオネラ対策として、バスタブの清掃方法に関するガイドラインを策定されました。
http://www.bbc.co.uk/news/health-19097187
今後は、このガイドラインに従ってバスタブが清掃されているか、調査も実施されるようになるようです。

情報源:BBC Health News 8月4日電子版より

<NPO会長のコメント>
 日本において、10数年前に浴場でのレジオネラ騒動は、家庭用の24時間風呂がレジオネラ属菌に汚染されているという研究者からの警告を、通産省が電気製品の安全性という見地から問題視したことが発端であった。その後、
日本の厚生労働省は、レジオネラ感染症については、その対策の指針を公衆浴場法と旅館業法に属する、いわゆる業務用浴場の問題としてとらえ、保健所が主に公衆浴場法と旅館業法の対象となる浴場施設を監督指導してきた。
 一方、家庭のお風呂の衛生管理面を考えると、日本ではほぼ全家庭にお風呂があり、業務用浴場の衛生管理指導とともに、家庭風呂についても国民の生活衛生の保全という面では、せめてこのようなレジオネラ対策に関する情報提供は必要なのではと思える。

 ちなみに、英国の健康保護庁(HPA)は、一般人の健康管理に関する総合的な情報を提供している政府関連機関で、英国政府の厚生省にも、情報提供している機関です。日本では国立感染症研究所が近い存在と思えるが、家庭のお風呂のレジオネラ汚染の問題については、適用される法律がないということか、あまり家庭のお風呂のレジオネラ対策の研究が行われていないというのが実情です。

長野県松本市の入浴施設でレジオネラ菌検出

 written by spa-master [レジオネラ感染症 発症速報] 投稿日時:2012/07/27(金) 11:43

長野県松本市は25日、同市里山辺の日帰り温泉施設「ふれあい山辺館」の女子露天風呂から、公衆浴場の水質基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたと発表した。男女露天風呂は同日夜から利用を中止した。
 
 医療機関でレジオネラ菌に感染したと診断された男性が施設を利用していたことから、松本保健所が18日、男女露天風呂と内風呂の検査をしたところ、女湯露天風呂で基準値を上回った。
 
 男女露天風呂は同じタンクで滅菌処理をしているため、基準以下の男子露天風呂も利用を中止する。内風呂は営業を続ける。今後、露天風呂の清掃や洗浄をし、再検査する。
 
 レジオネラ菌に感染するとせきや発熱などの症状が出て、重い場合は肺炎になる。この施設では2008年6月にも男内風呂で基準値を超える菌が検出され、休館した。

情報源:
【中日新聞】(2012年7月26日) 【朝刊】【長野】

<当会 会長のコメント>

この施設では、6月のレジオネラ検査で陽性だったが、その後の処置と再発防止の対応が不備だったことから、患者の発生という事態を招いた事例となってしまった。検査結果は浴場の衛生管理状況が正しく行われているか否かの指針であり、レジオネラが検出された時には、経験あるアドバイザーの助言を受けて、適切な対処をして欲しい。

韓国ソウル市の大型浴場の約半数でレジオネラ菌を検出

 written by spa-master [レジオネラ検出情報] 投稿日時:2012/07/20(金) 14:09

 ソウル市は去る4 ~6月の大型建物·風呂·サウナ· 総合病院など284カ所の衛生状態を点検した。このうち検査対象となった大浴場59カ所のうち24カ所の水道の蛇口·シャワーなどでレジオネラ菌が発見された。総合病院55ヶ所中8ヶ所、サウナ25ヶ所のうち4ヶ所でも菌が検出された。
 ソウル市保健政策課では市レジオネラ菌が出てきた建物の清掃と殺菌消毒を指示し、後に再検証する方針となっている。福祉健康室長は"レジオネルラ属菌の予防管理強化のために菌が出てくればペナルティーを科す行政処分基準を新たに作成するように、保健福祉部に提案している。

情報源:朝鮮日報 2012.7.20 (ネット記事より)

<NPO会長のコメント>
 私も韓国ソウルの大型浴場にはたびたび訪問している。ソウル市の保健課の担当者に知人の韓国人からレジオネラ問題が無いのかといった質問をしてみたが、その時点では全く問題意識が無かった。実際にソウル市の大型浴場では循環濾過の配管に銅を利用している場所が多く、また、浴場にに入ってみると、塩素臭が強く過剰に塩素添加がおこなわれているようなので、レジオネラ問題は起こらないと思っていた。
しかし、今回の調査で約半数から検出されたということは、配管洗浄などの処置が必要だと思われる。

 
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